そんなことを思っていたら、
「1位おめでとう」

針井が言った。

「サンキュ」

俺は返した。

何故か俺たちの間に沈黙が流れた。

「1位」

「んっ?」

針井が何かを言ったので俺は針井に視線を向けた。

「1位とったから、何かするんじゃないの?」

「ッ…」

お、覚えていたのかよ…。

途中で話を終わらせて、何やかんやで忘れているだろうと思っていたのに…。

「そんな、大きな…いや、大きいかな」

って、俺は何意味のわからないことを言っているんだ。