「本当にジョーダンだからね?

ちゃんと考えておくから」

針井は言い終わると、俺からまた目をそらした。

「霧ヶ峰くんは?」

そう聞いた針井に、
「俺も考えておく。

むしろその方が、勝負おもしろいだろ」

俺は答えた。

「うん、そうだね」

針井はうなずいた。

「絶対勝つからな?」

そう言った俺に、
「わたしだって、負けないから」

針井は答えた。

それにしても…彼女にして、だなんて。

首を縦に振ってうなずきそうになってしまった。