私はウーロン茶のグラスに口をつけた。

「萌ちゃん、パーティー楽しんでる?」

マーサさんが聞いてきた。

「――えっと…まあ、はい…」

「いいよ、敬語使わなくても。

あたし、敬語苦手だから」

マーサさんは両手をあげてやれやれと言う動作をした後、ペロリと舌を出した。

「えっ…でも、マーサさん、年上なんじゃ…?」

「あたし?

あたし、22の大学4年生だけど…?」

驚きのあまり、また手からフォークを落としそうになった。

「私よりも2つ下って、ことですか…?」

「えっ、年上なの!?」

マーサさんが大きな声で言った。