女性では珍しい175センチの高身長。

中学・高校時代にソフトボール部に所属していたせいか、体格もいいうえに声も大きい。

172センチで根暗な僕とは大違いだ。

「毎年お客さんを呼んで盛大にやってるんだ」

七緒が得意そうに言った。

「えー、それってすごくない!?」

真麻が七緒の方に身を乗り出してきた。

「わ、わ、わっ…!

近いってば!」

身を乗り出してきた真麻に七緒は顔を真っ赤にさせて慌てている。

躰全体で彼女が好きだってことを表現してる。

わかりやすい子だ。

冷静にそんなことを思う反面、七緒の子供らしい無邪気な性格にうらやましさを感じた。