また一緒に、他愛もない話をしたい。

また一緒に、ご飯を食べたい。

また一緒に、時間を過ごして欲しい。

今度は週に1回とかじゃなくて、毎日――ううん、永遠に。

永遠に、風吾さんのそばにいたい。

「――終わりになんか、したくない…。

――風吾さん…」

もう、あなたの手を離さないから。

今度は、終わりにしないようにするから。

――女は好きな人と一緒に生きたいと思った時、大事なものを投げ出してまでも、その人と一緒になりたいと思う生き物なの

11年前に再会した、母親の言葉が頭の中に浮かんだ。

その言葉の意味を、やっと理解した。