─────・・・となりにはニコニコと機嫌が良さそうな優斗先輩。
反対のとなりには眉間に皺を寄せ不機嫌丸出しの薫。
後ろにはケータイをいじりながらついてくる渚月先輩。
その中心にいる、小さくなって自転車を押しているあたし。
・・・・・ど、どうしよう。
優斗先輩と帰れるのは嬉しい。
けど、薫の機嫌がこれまでにないくらい悪い。
・・・・・そんなにあたしと帰りたかったのか?
ちらりと後ろにいる渚月先輩に助けを求める視線を送るも、ケータイでゲームをしているらしくこちらの視線に全く気づく気配はない。
な、なにか話題を・・・・・。
大して役にたちそうにない頭を働かせて、うーん、と唸る。
と、ここであることに気づく。
「そういえば、渚月先輩の家もこっちだったんですね」
あたしのその問いかけに、パッとケータイから顔をあげる渚月先輩。

