「じゃあ、今日だけ歌菜ちゃんと帰らせてよ」
優斗先輩はニッコリと笑って薫を見ているものの、発せられた言葉は威圧感のあるものだった。
「・・・・・俺、こいつと二人で帰りたいんで。先輩なら一緒に帰ってくれる女の子なんてたくさんいるんじゃないですか」
それじゃ。
そう言って薫は昨日と同じくあたしの腕を引っ張り、優斗先輩たちを避けて廊下に出ようとした。
「え、ちょっと薫っ」
さすがに昨日と同様引っ張られるわけにはいかないから、少し足を踏ん張った時。
ダンッ。
優斗先輩の腕が伸びてきて、出口を遮った。
「じゃ、四人で“仲良く”一緒に帰ろっか」

