「いや、学習しないあたしが悪いんです」 未だ顔を覆いながらそう言うあたしに、 「俺、ずっと歌菜ちゃんと話してみたいって思ってたんだ」 と優斗先輩は言った。 「毎朝聞こえてくる歌声にさ、どんな子なんだろーって思ってたんだよね」 その言葉に恐る恐る顔を上げると、こちらを見て微笑んでいる優斗先輩。 「けど、ガッカリしてませんか?」 あたしみたいな奴で。 そう付け足して聞くと、 「全然。むしろ歌菜ちゃんでよかったって思ってるよ」