翌日。
いつもより少しだけ家を出たあたしは、あの下り坂の前にいた。
う・・・・・歌いたいっ・・・・・!!
けど、また先輩がいたらどうしよう・・・・・。
心の中で葛藤をしながら数分。
・・・・・小さい声で歌えば、大丈夫な気が、する。
よしッ!!大丈夫!!いつもより早い時間だし!!
一度そう思うと、なんだか大丈夫なような気がしてきて、思い切って坂を下りだした。
「~♪~♪♫~」
なるべく小さな声で歌うように意識していたけど、日常の一部となっていたその行動は、無意識のうちに大きな声になっていって。
先輩の家の前を通る頃にはいつもの声の音量になっていた。

