「うるさい。歌菜の顔よりは変じゃない」 「ぶふっ!!」 覗き込んだあたしの顔に、ペシっと薫の手のひらが降りかかってきた。 「いっつ〜・・・・・!!ひっどい!!今の行為も言葉もひどい!!鼻が潰れた!!」 涙目になり、顔を抑えながらそう訴えると、 「元から潰れたような顔してるだろ」 と言って薫は笑った。 その時にはもういつもの薫に戻っていて。 「早く帰るよ」 無愛想だけど、妙に優しさがこもったその声は、やっぱりいつもの薫の声だった。