その言葉に、グッと押し黙る蘭。 クラスのみんなもバツの悪そうな表情をした。 「・・・・・由佳ちゃん、ありがとう。もういいよ」 あたしがそう言うと、由佳ちゃんはゆっくりとあたしのほうを振り返った。 こちらを見た由佳ちゃんの表情を見たとき、あたしはギョッとした。 「え、な、なんで泣いてるの!?」 「う~~~、だ、だってぇ」 ボロボロと涙をこぼす由佳ちゃん。 ちょうどその時、掃除が始まる予鈴が鳴った。 「行こ」 蘭の言ったその言葉を合図に、どっかへと行く蘭と桃香。