「まじ、ありえないんだけど」 出口を出た途端、あたしのほうを振り返りそういう桃香。 「ほんっと、クソまじめだよね。かなえって」 あたしを睨みながら蘭は言った。 「・・・・・」 「行こ」 そのまま二人は黙るあたしを置いて、どこかへと行ってしまった。 あーあ、たぶん明日から一人だな。 まぁ、いっか。 ずっと望んでたことじゃん。 そう自分に言い聞かせて、あたしは家に帰った。