「さっきの・・・・・」 俯き加減で結衣ちゃんが口を開く。 「え?」 「さっき、聞いてきたこと」 そこまで言われて、俺はピン、と思い出す。 ————————俺のことなんとも思ってないの? 「毎日毎日ここに来て、あたしに話しかけてくれる人に対してなんとも思わないほうが無理ですよ」 そういうと結衣ちゃんは俺から逃げるように奥の本棚へと向かった。 え、ちょ・・・・・ 「待って待って」 俺は逃げる結衣ちゃんを追いかけて腕を掴む。 すると、耳まで真っ赤になっている結衣ちゃん。