「はぁー、まじか。俺普通に振られると思ってたんだけど」




「勝手に決めつけないでください」




自分の返しに、少しだけしまった、と思った。




全然可愛くない返事・・・・・。




そんなことを思っているとテーブルの上に置いていた左手を聖さんが右手で握った。



「大事にする」




その言葉に、きゅーっと胸が締め付けられると同時に顔に熱が集まる。




「大事にしなかったら結衣菜ちゃんに泣きついてやるんだから」




照れ隠しでそういうと、




「あー、結衣菜に説教されんのだけは勘弁」




と苦笑いした。