本日二度目の喫茶店。
さっきと違うのは、目の前に聖さんがいること。
「まぁ、お前の話はだいたい想像ついてるよ」
先に口を開いたのは聖さんだった。
「·····あの時の好きって、本気だったんですか?」
そう言うと聖さんは、直球だなー、と言って少しだけ苦笑いをした。
「本気だよ。今でも」
その言葉に、血液が顔に集まってくるのがわかった。
「じ、じゃあなんであの時あたしのこと無視したの。やめろって、手振り払ったの」
そう問いただすと、
「あー·····」
と、聖さんは少しだけ気まずそうに目を泳がす。
そして、数秒の間が空いたあと、
「怖かったんだよ」
と呟いた。

