「い゙っ!?」
そのまま聖さんは前に倒れる。
あたしも勢いが止まらず、転倒。
「ってぇ、」
「なんで!!」
何か言いたげな聖さんの言葉を遮り、叫ぶ。
「なんでシカメしてんのよ!!!待ち合わせ場所にも来ないし!!勇気出してメール送ったあたしが馬鹿みたいじゃん!!」
馬乗りしたまま、あたしは聖さんに言う。
「は、メール?」
あたしの言葉に、何を言ってるのかさっぱり、とでも言いたげな表情の聖さん。
「昨日、メール送ったじゃない」
その言葉に聖さんはハッとしてスマホを取り出した。
そして、はぁぁあ、と長いため息。

