だって、向こうの予定聞いてなかったし!!
それに、放課後って時間も曖昧だし!!
これは、待ってても来ないんじゃあ·····。
やってしまった、と大きなため息。
そのまま突っ伏しゴン、とテーブルに頭をつける。
ちゃんと、時間指定しとけばよかったかなぁ。
いやいや、その前に聖さんの予定が空いてたかどうかの確認でしょ。
その時、チラリと向けた窓の向こう。
見覚えのある姿が窓の外を横切る。
い、た。
ガタっと席を立ち、会計を済ませて外へ出る。
あれだ。
あたしはそのまま走っていき─────···
「こ、のやろぉぉお!!」
背中に突進した。

