「大丈夫!!聖くんそんなことで怒ったりしないから」




結衣菜ちゃんはそう言って笑った。




あ、今の顔、少しだけ聖さんに似てるかも・・・・・。




って!!!!!あたしこんなに好きだったの!?




一人百面相するあたしを尻目に、梨花は聖さんのメアドとケー番をメモし、




「どーぞ」




とあたしに差し出した。




これが、聖さんと連絡取れる唯一の方法・・・・・。




メモをギュッと握り締めたところで、思い出す。




「そういえば、あたし聖さんの腕掴んだとき振り払われたんだった・・・・・」




再び急降下するあたしのテンション。




「だーかーら!!!聖さんは理由もなくそんなことする人じゃないでしょ!?そんなに気にすることだったら会って話しなさいよ!!」




うじうじするあたしにとうとうしびれを切らしたのか、梨花がそう叫んだ。