「り、梨花」
「全く、頑固だよねー。咲は」
やれやれ、といった表情で首を振る梨花。
「さっさと好きって認めればいいものを、意地張るからもう工事終わっちゃったじゃない」
そうだ、工事終わっちゃったんだ。
てことは、聖さんとはもう会えないわけで・・・・・。
「梨花、どうすればいい?」
「そんなの知らないわよ。咲がうじうじしてるのが悪い!!」
うぐっ・・・・・、そ、そう言われればそうなんだけど。
「まぁ、方法がないってわけじゃないけど」
「な、何!?」
ふふん、と梨花は得意げに笑ったあと、
「メアド、聞ける方法あるかも」
と言った。

