Place of the fate〜運命の場所〜


「・・・・・」




騒音はないから確実に聞こえているはずなのに、振り返りもしない背中。




「あの!!!!」




今度はさっきよりも大きめの声で言う。




が、先ほどと変わらず熱心に道具を片付けている。




な、によ、こいつ・・・・・!!!




「~~~っちょっと!!!」




苛立ちは頂点に達し、ついに聖さんの腕を掴んだ。




すると、




「やめろ」




その声と同時に、振り払われる手。




「・・・・・は」




一瞬、何が起きたのかわからなくて停止する思考。