あたしがあの人を? ないない!!! あんな人の迷惑も考えないような奴!!!!! 「ほんとにないからね!!!!!」 もう一度念を押すように梨花に言うと、 「はいはい」 と呆れた表情で返事した。 チラリと外に目を向ければ、もうすぐ完成しそうな4号館。 ・・・・・早く完成してしまえ。 あたしは工事現場を睨みそう心の中で思うと、視線を元に戻した。