「はーあぁぁぁぁ・・・・・。ほんと、最悪」
がっくりと頭をたれてそう呟くと、
「もうさ、この際付き合っちゃいなよ」
と、梨花が楽しそうにいった。
「はぁ!?まさか!!!あいつと付き合った日には周りの女子が怖いわよ!!!」
そういうと梨花は少しだけ驚いた顔をしたあと、すぐにニヤっと笑い、
「“好きじゃないから”付き合わないじゃなくて“周りの女子が怖いから”付き合わないんだ」
と言った。
「なっ!?そんなわけないでしょ!?そりゃ女子が怖いからっていうのもあるけど、一番の理由は好きじゃないから!!!!!」
必死にそういうも、梨花は
「ふーん」
と楽しそうに笑うだけだった。

