嫉妬って、好きな人がいるからするものでしょ?
だったらないない。
そんな好きな人とか・・・・・。
その時、頭に浮かぶ一人の人物。
「だからっ!!!ないって!!!」
ガタンっ!と音を立てて立ち上がったあたしを、びっくりした表情で花梨は見た。
「なに、あたし何も言ってないよ」
未だ驚いた表情のままあたしを見上げる梨花。
「あぁ、うん。ごめん。独り言」
「・・・・・そう」
ゆっくりと席に着くあたしを見届けだ梨花は、自分の席へと戻っていった。
なんで、あんなやつの顔が・・・・・!!!
ワシャワシャと頭を掻いて、そのままあたしは机に突っ伏した。

