そこには既に仕事に取り掛かっている聖さんの姿が。
「クールなとこもかっこいいよねー!!」
「わかるわかる!!そのへんの男子よりレベル高いよ!!」
そんな姿を見てキャッキャ言っている窓辺の女子。
・・・・・絶対クールじゃない。
表面だけに決まってるよ。
それに女子校で生活してるから、男子見る目がなくなってるよこの子達。
そう思い女の子たちを眺めてると、
「咲、顔こわいよ。いくら嫉妬してるからって」
さっきの困惑した表情とは一変、今度はニヤニヤ笑いながら梨花はあたしを見ていた。
「・・・・・嫉妬、ですと?」
「うん、嫉妬」
こいつは。
「何を言っておりますの、梨花殿?わたくしがあの方に嫉妬だなんて、とんでもない」
ニッコリ笑いながらそう言うと、
「デスヨネー」
と、苦笑いしながら梨花が言った。

