Place of the fate〜運命の場所〜


その間にも、




「きゃー!!今聖さんと目があった!!」




「こっち見たよね!?」




なんて大騒ぎするみんな。




いやいや、今のはあたしと・・・・・。




そこまで思って、ハッとする。




なに周りのみんなと同じようなこと考えてるの、あたし!!




パンパン!!と頬を二回叩くと、近くにいた梨花が、




「さ、咲?」




と困惑したように言った。




「なんでもない。大丈夫」




「ほっぺ、赤くなってるよ?」




・・・・・少し強く叩きすぎちゃったかな。




ヒリヒリする頬を撫でながらあたしは再び横目で窓の外を見る。