「いいじゃん、これも何かの運命だと思う!!」
悪い運命としか思えないのですが。
「おー、七瀬咲な。よろしく」
そう言って聖さんは少しだけ笑って手を差し出してきた。
その表情に、ちょっとだけ顔が熱くなった。
・・・・・男の免疫がないからだっ。
そう自分に言い聞かせながら、キッと聖さんを睨む。
「よろしくなんてしません。おじさんが女子高生に手出そうとしないでください」
すると、おじさんという単語が思ったより効いたのか、
「お、おま、おじさんはねぇんじゃないの・・・・・?」
と言って顔を引きつらせた。

