Place of the fate〜運命の場所〜


翌日。




・・・・・あんの、ナルシ男め。




自分の席について頭を抱えるあたしは、イライラしながらそう思っていた。




原因は、




「ちょっと七瀬!!昨日の放課後、聖さんと話したんだって!?」




「どんなこと話したの!?」




「好みのタイプは!?どんな子が好みって!?」




「メアドは!?聞いてないの!?」




「抜けがけなんてずるい!!!」




これ。




どうやら昨日あたしと聖さんが話しているところを目撃されたらしく、その話は一気に広まった。




そして、今朝から教室に入るなり机を囲まれて質問攻め。




あいつ、どうしてくれよう・・・・・。




「はぁ。抜けがけもなにも、あたしそんなつもりないし。それに向こうが勝手に話しかけてきただけだから」




朝から周りでギャーギャーと騒がれて、低血圧のあたしのイライラはMAXになろうとしていた。




これも全部、あいつのせい。