Place of the fate〜運命の場所〜


だけど、これ以上聖さんと話しているところを誰かに見られれば、変な噂も立ちかねないと思ったあたしは、




「別に、関係ないじゃないですか」




と返した。




「いや、授業中いっつも頬杖ついてつまんなそーに話聞いてるからさ。目に止まるんだよなー・・・・・って、あ、ちょ、」




あたしは聖さんが何か一人でブツブツ言ってる間に正門へと歩みを進めた。




そして、聖さんはそんなあたしを引きとめようとしたが、




「中山ー!!!生徒口説いてねぇで、早く仕事戻れ!!ここの校長にチクるぞ!!!」




という先輩らしき人の声で、急いで仕事に戻っていった。




・・・・・口説かれてませんけどね。




あとそんな大きい声で言うとチクる前にもう聞こえちゃってるかもしれませんよ。




先輩の言葉に心の中でそう返すと、あたしはさっさと帰路についた。