そして、教室に着き教科書類を机の中に入れているとき。
バンッとすごい音がしてドアが開いた。
そちらのほうに視線を向けると、息を切らして立っている芽衣の姿が。
あたしと目が合うなり、ズンズンとこちらに向かってくる。
「あ、芽衣おは、」
「あんた!!!優斗先輩と付き合ったってほんと!!?」
その迫力に思わずのけ反る。
「え、あぁ、うん。今朝ね、告白されて・・・・・」
そういうと、信じられないという表情をした芽衣。
「まさかほんとにこんな短期間で付き合っちゃうとは思わなかった」
そう言って薫の席に腰掛けた。
ちょうどその時。
「ここ、俺の席」
と言って、後ろから現れた薫が芽衣の頭に鞄を置いた。

