Place of the fate〜運命の場所〜


あたしがそう答えると同時。




ワァァア!!




周りで様子を伺っていた同じ学校の人たちから、拍手と歓声が沸いた。




もちろん、拍手をしている大半は男子で、女子のほとんどはショックや驚きが混じったような表情でこちらを見ている。




「え、ほんとに?恋愛感情として俺は好きなんだよ?」




「はい、あたしも恋愛感情として、優斗先輩が好きです」




そう答えると、




「よかったー」




と言って優斗先輩はその場にしゃがみこんだ。




「歌菜ちゃんは口では否定してたけど、薫くんのこと好きなんじゃないかと思ってた」




苦笑いをしながら見上げてくる優斗先輩に、ドキンっと跳ねる心臓。




や、やっぱりどこから見ても優斗先輩はかっこいい・・・・・!!




そう思っていると、優斗先輩はパッと立ち上がって、




「行こっか」




と言って再び学校へと歩き出した。