「あの・・・・・?」 「なんで下がるの?」 なんでって・・・・・ 「このままだとあたしと優斗先輩、噂になりますよ?」 そういうと、優斗先輩は 「俺と噂になるの、いや?」 と聞いてきた。 「いや・・・・・では、ないです。けど、優斗先輩に迷惑かかるんじゃ・・・・・」 そう言ったあたしの言葉に、ホッと安堵の表情を見せる優斗先輩。 「迷惑じゃないよ。むしろ、好都合」 「好都合?」 そう繰り返したあたしに優斗先輩はちらりと視線を向けると、 「今日の放課後、また一緒に帰れる?」 と言った。