「あれ?大丈夫」
そう言って顔を覗き込もうとする優斗先輩に、思わず体を仰け反らす。
「だだっ、だいじょぶですっ」
慌ててそういうあたしを見た優斗先輩は、そっか、と言って微笑んだ。
「歌菜ちゃんのそういう反応見ると、俺期待しちゃうよ」
突然そう言った優斗先輩の言葉に、固まる思考。
期待?何の期待?
眉間に皺を寄せて考えるあたしを見た優斗先輩は、フッと笑ってあたしの手を掴んだ。
「早く帰ろう」
・・・・・っっっきゃ──────!!!!
優斗先輩の!!!優斗先輩の手がっ!!!!
そのあと、あたしたちが家に着くまで何を話したのか覚えていないのは、言うまでもなかった。

