七神〜私と君で咲かす花〜




恐怖で声が出ない。



彼女を、信じられないという目で、ただただ見つめるしかできなかった。



怖い……!



今すぐ逃げたい……!!!



そう心の中で叫んでも、足がすくんで動けなかった。



妖化が口を開く。



「今回、ある人によって、私は解放された。そして、その人からあることを命じられたの」



あること……?



「それは、“佐野宮琥珀の耳飾りを奪え”」



「!!! 私の…」



「だからさぁ……ちょうだい?それ」



「ひっ!!!」



気付けば、少女だった妖化の顔も、いつの間にか化け物へと変わり果てていて。



ギョロリとした目が私をとらえる。



それさえも恐怖を感じ、目をつむった。



そして、必死に祈った。



誰か……!!!



「……ビビるんだったら、屋敷飛び出すんじゃねーよ、アホ」



「…え……?」