一緒についてきたサクも部屋に入り、私が着替え終わるのを待っている。
着替えている途中、外から聴こえる鈴虫の鳴き声。
平和そうなのに、あんな恐ろしい妖化が出るなんて。
どこか、まだ信じられないよう。
やっぱり、少し怖いから。
でも、さっきから私のそばを離れようとしないサクに目をやると、現実に引き戻される。
着替え終わると、部屋の外に出た。
廊下には吉乃さんが待ち構えていて、私の道着姿に変なところはないか確認すると、「行こっか」と歩き始めた。
長い廊下を真っ直ぐ歩くと、武道場はそこにあって。
入って見ると、そこには何十人もの隊員らしき人達が綺麗に整列していた。
「あ、来たか」
私に気付いた颯が、隊員の前に立ちながら言う。
「こいつらは紳衛隊だ。全員で103人と規模は小さいが、十分に世界を守れる強さを持っている」

