「さ、行こっか」
「はい」
吉乃さんに言われ、廊下を彼女の後ろについて歩く。
「琥珀ちゃん、この世界は初めて?」
吉乃さんに訊かれ、私は首を横に振った。
「いえ。昨日、来たことがあります。そのときは悪者に間違えられ、散々な目に合いましたけど」
「あはは、それは災難だったね」
苦笑いを浮かべた私に、吉乃さんは眉を下げて笑う。
そんな会話を交わしているうちに、ある部屋の前に着いていた。
「ここが今日から琥珀ちゃんの部屋ね」
静かに襖をあける。
「わ……!!」
中を見た瞬間、呆気にとられた。
そこにあったのは畳が敷き詰められた大きな部屋。
ていうか……
広すぎ!!!
「何畳あるんですか? ここ……」
「20畳くらいかな」
「20畳!?」
あまりにも大きな数字に聞き返した。

