七神〜私と君で咲かす花〜




「私、ここで世話役やってる野々瀬吉乃ね!吉乃でいいから!よろしく!」



よしの、さん…。



「佐野宮琥珀です。こちらこそよろしくお願いしま……」



無礼のないように、挨拶をしようとすると。



「あーもー、敬語なんていいから!ここじゃ私に敬語使うやつなんていないよ!」



「は、はぁ……」



パワフルな吉乃さんの勢いに押し潰されになる。



そんな吉乃さんを前にするのは、“自分はこんなに奥手な性格だったっけ?”と自分の性格に疑問を持つほどだった。



「とりあえず、部屋を決めて。決まったら道着に着替えさせて、第一武道場に連れてきてくれ」



そう言うと、颯は私達に背を向けて歩き出した。



吉乃さんが「あいよー」と軽い返事を背中に返す。



「颯っ!」



無意識に彼の名を呼ぶと、彼は「道場で待ってる」と、背中越しに軽く手を振った。