七神に、そんな歴史があったんだ……。
「ちなみに、紳衛隊は最初、青火龍という龍に仕切られてたんだとよ」
颯が素っ気なく言った。
「青火龍……?」
どこかで聞いたことが……?
頭を傾げて少し考える。
でも、あとちょっとのところで思い出せなくて。
……気のせいかな。
歩きながら地面を見つめた。
「……この世界が壊れたら、現実世界にはどんな影響があるの?」
心配げに訊くと、颯は眉間にシワを寄せる。
「300年くらい前、あやかし界が妖化だらけになり、危機に陥ったことがあるらしい。そのとき現実世界では不治の感染病や殺人が続き、町が血の海に染まり、幕府も相当混乱したようなんだ」
「それだけ、あやかし界は重要な存在ということ……?」
颯は「そういうことだな」と辛そうな顔をした。
今、自分達も同じ立場。
一歩間違えれば、現実世界は血の海になってしまう。

