「あっ!待って!」
サッサッと歩き始めた颯の後を、やや駆け足になりながらついていく。
「そういえば、この世界のことあまり教えてなかったな」
「……? うん」
「この世界は周りから“あやかし界”って呼ばれてる。ちなみに俺達が本来いるところは“現実世界”だな」
「あやかし界……見たまんまじゃん」
私が言うと、颯も「全くだよ」と呆れ顔。
「でも、まだ続きがあるんだ」
「続き…?」
急に真剣な顔に表情を変えた颯に聞き返した。
颯は前を見つめたままコクリと頷く。
「この世界は、昔は現実世界と繋がっていなかったんだ。ところが、江戸時代の始め、突然繋がれた。……誰かの手によって」
「誰かって……」
颯は黙って首を振る。
「分からない。過去について書かれた書には記されていなかった。ただ、その頃、7人の少年少女が2日間姿を眩ましたんだ。それも7人同時にな」

