「本性を現したな…!」
月神は私の目の前に再び立つと、刀を構え直した。
未琴もくないを片手に持ち、戦闘体勢に入っている。
いつ、火花が散ってもおかしくない状態。
ところが。
「やーめた」
「…??」
未琴はセーターにくないをしまって、パンパンとスカートを叩く。
いきなりの行動に、ついていけなかったらしく、月神達も口を開けて唖然。
未琴が口を開く。
「式神も何も無い状態で、2人に勝てるわけないし。あーあ、琥珀チャンが登校してるときに拐っとけばよかった」
登校………??
朝のことを思い返す。
ずっと感じていた視線、あれは未琴だったんだ!
「今日のところは君たちの言う通りにするよ」
未琴はそう言い残すと、そそくさと屋上を立ち去ってしまった。
月神達は、未琴が本当に去ったことを確認すると、もう一度耳飾りを弾き、刀をしまう。

