「よく知ってるねー♪でも、君に切られる前にこっちが切ればいいんでしょ?」
未琴は笑顔を絶やさない。
そして、「まだまだあるんだから♪」とまた札を出そうとした。
しかし。
「あれ…??」
未琴が焦りながら札を探す。
でも、札は一向に見つからないようで。
焦る未琴をただ見つめていると、月神が口を開いた。
「お前が探しているのはこれか?」
月神がニッと笑う。
彼の手のひらから、破かれたいくつもの札が地面に落ちた。
「いつの間に…!!」
未琴は再び目を見開いていて、動揺が隠せないようで。
「さっき、俺がお前の横を通り抜けるときだよ。術で見えなくしても、そんな簡単ところに入れられてたら、札が放つ気配でわかる」
「…っ」
未琴の顔から笑顔が消え、月神をキッと睨む。

