七神〜私と君で咲かす花〜




月神が居た場所を見ながら、はしごを降りてきた本人に少し呆れながら言う。



月神はあくびをしながら「まぁな」と応えた。



「で?何の用?」



ベンチの背もたれに座る月神と、その隣に立つ千尋を交互に見ながら訊いた。



「……お前に言っていないことがひとつあるんだ」



「言っていないこと?」



真剣な表情の月神達に首を傾げる。



続きを話そうとする月神の眉間に、シワが寄った。



……そんなに重要なこと?



「お前は桜美夜行の力を手に入れた」



「うん」



更に月神の眉間にシワが寄る。



「力は解放すると、妖化を引き寄せる性質がある」



「え……?」



妖化を、引き寄せる…?



月神は少し間を置いて、ゆっくりと口を開いた。



「……つまり、お前はこれから、妖化などの危険な奴等に命を狙われることになったんだ」