2人は揃って返事をすると、自分の席を見つけ、こちらへ向かってきた。
百合田さんは通路を挟んだ隣の隣に座る。
そして、千尋は。
「よろしく、琥珀♪」
「はぁ……」
私の隣の席に座った。
何でよりによって……
この現状に深いため息が出た。
「何、いきなり」
千尋は心配そうに私を見つめる。
「何で千尋が隣なんだろうって」
「どうして?」
「だって………」
見てよ、この女子からの視線。
3時間目の数学で、やはり、と再確認した。
隣がかっこいいと、女子達がこちらをずっと見てきて、気になって仕方ない。
皆、目を光らせていて、もはや、熱気も感じる。
「んー……」
計算式の書かれたノートを見て、無理やり頭を動かそうとするが、全くと言ってもいいほど、計算に集中出来ない。

