強くありたい

それには『ものやおもうとひとのとうまて』と書かれていた。

すると固まっていたユイが

「忍ぶれど の和歌ですね。」

「え?君、百人一首分かるの?」


「中学で百人一首大会があったので。もうほとんど忘れましたけど。」

「そういうことね。あ、やばい。もうこんな時間。そうだ!よかったら、見学していかない?」

私は少しくらいと思い、OKしようとした時


「しのぶ!!今日はユイとの買い物付き合ってくれる予定じゃん。そういうことで、失礼します。」

ユイが適当な理由をつけて、かるた部を出た。