何時間も待って 現われた待ち人は 花火のような人だった 点火された花火のように『あの人』は 皆に喜びのため息を吐かせ 皆 笑顔を浮かべる でもそれは 一瞬の出来事で 「きれい…」 そんな感想を言った所で もう 消えてしまっていた そして そのあとは まるで 花火大会後の静けさだった