だって未羽那は俺が刑務所に服役していたことを知らないのだから。

でも未羽那にならこのことを打ち明けてもいいと思えた。

「俺は、ある過ちを犯し、刑務所に服役していた」

決心をし、思い切って打ち明けた。

すると未羽那、お前は俺にこう言ったのを覚えているかな?

「そんなの関係ないでしょう?あなたは過去に囚われないで下さい。人を想うことに理由なんていりませんよ」

そう言って微笑んでくれたんだ。

それだけで、その言葉だけで俺がどれだけ救われたか。

"惹かれあうのに理由は要らない。"

『なぜ服役していたのか』とも未羽那は聞かなかった。

俺ははっきりなんでも言える未羽那が羨ましかったんだ。

「私も、聞いて欲しいことがあります」

真剣な眼差しでそう言ったのは俺がそのことを言った翌日だった。

そして、未羽那は俺に未羽那の全てを話してくれた。