私たちで奏でる物語


「元気いっぱいだねェ?」

「れ、恋様っ!?」

「何やってんの、お前等?」

「龍様っ!!」

「……」

「なな、那斗様っ!!」


(いや、何も言ってない……)


風が大地をザッと吹き上げる――様な殺気の流れを感じた


「どうして此方に!?」

「そりゃ、俺等の台詞」

「わ、私達は…如月さんに、体育館を教えて差し上げ――」


龍君がギロッと女の子達を睨み付ける


「…し、失礼しますっ!!」


女の子達は、泣き泣き逃げていってしまった