私の国、キースキャステル王国では内乱も日常茶飯事となっていた。

主に貴族に対し、
不平等の不満を訴える国民によるものだった。


貴族にのみ数少ない食料が与えられ
市民は毎日労働におわれ、
暮らしに困った者で騎士を志願する者もいる始末だった。

身分格差が生む内乱により
国民の暮らしは日々辛さを増すばかり。



父よこの世界を嘆くにはまだ早すぎるであろうか。

日々おこる出来事は悪いことばかりで
父の遺志を継いだ私には、荷が重くなるばかりだった。

それはきっと
一足先に訓練を終え、
騎士団に入団し、騎士団長にまでなった兄も同じであろう。


私、サリエ・カトリーヌは騎士団に入団するために
2年目の訓練を迎えている。

18歳から訓練を受け
今年で20歳を迎える。

小さい頃から剣術を学んでいるため
訓練なんて楽勝だ。と思っていたが・・・・・