「え、でも……」
今日、掃除当番に当たっていた記憶はないんだけど。
そう疑問に思って掃除当番表に目を向ければ、やっぱり今日は別の班だった。
というか、その女の子たちのグループだった。
……またこのパターンか。
「お願い! うちらこれから用事あってさ。引き受けてくれると、助かるなーって」
そう言って手を合わせた茶髪のクラスメイト。
それに続くように、周りの女の子たちがあまり嬉しくない笑みを浮かべた。
「裏庭なんて、滅多に人も来ないし。パパっとテキトーにやっといてよ」
「それとも野崎さん、何か用事とかあるの?」
「えー、ないのわかってて聞くとか性格わるー」
……いつのまにか、私の悪口になってますが。
