ぼっちで根暗だとしても、毎日は問題なく過ごせてしまう。
気づけば六限目が終わり、教室のクラスメイトたちは思い思いに席を離れていた。
今は七月初旬。
もう十日ほどで期末テストが始めるけど、まだ部停ではない時期だ。
部活のある人は友達と教室を出ていき、そうでない人は今日はどこに寄ろうかと楽しそうに話している。
私は特に話すような人もいないので、いつも通りテキパキと身支度をして席を立った。
――のに。
「あー、野崎さーん」
教室の前方から声が聞こえて、私は何だろうかと目を向ける。
すると、黒板の前で賑やかに話していた女子グループの一人が、私にこう言った。
「今日、裏庭の掃除当番よろしくねー」
