君からのlastmessage―ラストメッセージ―

私は、何も言わずにその場を離れた。








私はトボつかない足を、病室に向ける。大好きな、大好きな、透がいる病室に向かう。







長い階段を一歩一歩また、一歩と歩き出す。










いつもより、重い足取り。







いつもより、長く感じる階段。










私は、透の病室の前に行くと入るか躊躇してしまった。いま、透の目の前に出たら涙がこぼれ落ちそう。







もう、二度と・・・会えなくなるって・・・考えたら・・・ダメ・・・そんなこと考えたら。